レポ20 コミスタの現行バージョン(1.5)でしょぼーんとする所など。

少し前にネタになった、トーンの回転について追試してみました。
コミスタのトーンの回転が15度だとか5度だとかの話ね。
バージョン1.5デモ版で試してみました。(アップデートCDがまだ届かないんで)

レイヤ複製で同じ線数、濃度のトーンを作り、一方を回転させることで、どのように変化するかを試してみました。
360度全部試すのはツライので、350度〜10度までの区間で調査。
トーン設定と、コマウィンドウの表示の対応を見比べてください。

比較対象として、コミックワークスを持ち出しました。(パワートーンは持ってないので)
 
 
コミックスタジオ

作業としては、「トーン設定」を変更→「OK」(コマウインドウに反映される)→「トーン設定」を表示→「コマ画像を合成する」にチェック→画面キャプチャ→「トーン設定を変更」・・・の手順をマウスマクロを補助に使って繰り返して行きました。

コミックワークス

同じ選択範囲に、網点角度0度と角度を変えたパターンを適用。
 
 


 
 
コミックスタジオ
コミックワークス
0度+350度 良く見ると、トーン設定とコマウインドーの表示が違います。
0度+351度 350度と同じ結果なんですが・・・
0度+352度 まだ350度と同じ・・・
0度+353度 ようやく変化。って、コマウィンドーとトーン設定の表示が合ってませんが。
0度+354度 同上
0度+355度 同上(汗)

0度+356度 同上(汗汗)
0度+357度 (・・・・・・)

0度+358度 両方のトーンとも0度になってますが・・・
0度+359度 同上
0度+0度 きっちり重なってます。
0度+1度 以下ノーコメント
0度+2度
0度+4度 (スマヌ、3度をキャプチャし忘れた)
0度+5度
0度+6度

0度+7度
0度+8度
0度+9度

0度+10度

コミスタはせっかくモアレの無いトーンを貼れる構造なので、実作業上では、作為的にモアレを作るような貼り方する事は殆ど無いでしょうけどね。
「使わない事」と、「出来ない事」の間は等号は成り立たないと思いますし、353度から357度の間のように、設定と実際の表示が合わない事はちとマズイんじゃないかと。
ベクターベースで処理してるので、一つ一つの「点」がちゃんと円形になってるのはいい感じですが、ベクター故に、画面と印刷を比べると、それぞれの解像度毎に最適化するので、画面と印刷の見た目が一致しない事も有る。
今回は単一濃度で方向性を持たない網点トーンなので「網点角度」を変化させましたが、グラデや柄のトーンでも「表示角度」を変化させてみると・・・

コミワクは一つ一つの「点」の形が、ちょっといびつ。アナログのデリータスクリーンでは、原稿には角度45度で貼らないと、モアレや潰れない保証は出来ないと印刷屋のマニュアルに書いてあるのが、デジタルになっても引き継がれてしまったっぽい?(そんな訳は無い)


解像度の限界

一時期600dpiと1200dpiで揉めましたが、コミスタもコミワクも、トーンは600dpiで出力した時に最適化されているので、レーザープリンタで印刷したのを肉眼で見る限りでは600dpiで十分満足してしまいます。(ほっそい描線の再現性とかはまた別)。一昔前のプリンター自体の解像度が低くてモアレた事も、最近のプリンターの性能が良くなって600dpi出力は最下級機扱いになった事で、600dpiも有れば特に工夫しなくてもモアレが出にくくなっているとゆー状況も有ります。

そんな訳で「600dpiでもいいやん」と言う人に対し、600dpiでもソコソコ綺麗に出てしまうもんだから1200dpi派の人達の力説が空回りしたりと不幸な事が起きてますが、上記のトーン回転実験中に1200dpi処理が欲しくなるような状況に出くわしたので、この場を借りてご紹介。

網点角度を1度ずらして重ねた時の印刷出力で、謎の現象が。
コミスタは1度の回転が出来ないんで、ラスタレイヤ化したのを変形使って回転させてます。
600dpiで印刷したのを1200dpiでスキャンした物です。(バカでっかくなるので、リサンプル処理で縮小してます。95dpiのモニターで見た場合、現物の4倍位の大きさ。)

 

モニター上でも確認できます。

コミワク

コミスタ

網点一つを構成するドットの絶対数が足りなくて、濃度が変化する所でマッハバンドが発生。
トーン一枚なら最適化されてて目立たないけど、トーンを重ねると最適化が効かなくなってボロが露出してしまう。
特にコミスタのトーンはラスタレイヤに変換するのが怖くなります(笑)
これはコレで面白い効果ですが、本になると確実にトーンが潰れちゃうでしょう。

コミワクで原稿作成時の設定で300dpiで作るとこう。縮尺は600dpiと同じ。マッハバンドの間隔が2倍(面積比で4倍)に広がってます。
 

実用上では、デジタルトーンでワザとモアレを作るなんてのは有りえない状況なので、さして問題ではないでしょうけどね。

END