レポ17 3DLTを試してみる


コミックスタジオVer1.5の追加機能の内で、最大の注目を集めた3D背景機能を試してみます。
PDFマニュアルでは3Dデッサン人形の解説は231ページから。3DLTレンダリングについては243ページから解説が載ってますので、詳しくはそちらをチェキ。


 

いきなり外部データを読み込むよ。

デモ版付属のデータで、ひとしきり遊んで飽きたので、自家製のデータを読み込んでみます。lwo,obj,DXFが読み込めますが、私はShadeしか持って無いので、ShadeからDXFに変換した物しか用意できません。
某所のコミスタスレではShadeが人気(?)っぽいですけど、他にも安くて使いやすいツールやフリーソフトも有りますんで、色々探してみて欲しいです。
 

Shadeから書き出す下準備。

レポ11で作った教室データです。あまりでっかいデータだと、コミスタに読み込んだ時にフリーズするので、形状を見直してポリゴン数を減らしまくりました。机と椅子のパイプの所は、8角形にまで品質下げ。
3DLTではポリゴンの表しか表示されないので、Shadeのプレビューウィンドー使って裏返ってるパートをコツコツとひっくり返して行きました。
掃引体で作った形状は、コミスタに持ち込むと常に裏返ってしまう謎な現象が起きたので自由曲面に変換。

下の図で青い円がxyzの原点、コミスタの3DLTにShadeエクスポートのDXFを読み込むと初期状態では原点に向って青い矢印の方向を向いています。3DLTでオブジェクトの向きをカッチリと直すのは至難の業なので、エクスポートの段階で向きを直しておくと吉。
また、今回の様に視界全体を覆う部屋内の背景の場合エクスポートするオブジェクトの大きさはXY平面状で1000×1000以下にした方が良いみたい。それ以上になると、3DLT読み込み時に「全体を把握出来ないほどにでっかく」読み込まれてしまって、扱いに困ります。
また、手にもつ小物の場合は、100×100以下にしないと移動操作がやりずらい。
読み込んだオブジェクトを拡大縮小出来ますが、拡大縮小する基準点が、バウンティングボックスの角なので、オブジェクトが縮小すると視界の外に逃げていきます。逃げていった挙句に、視線の注視点の位置まで持って来るのが大変な作業に。オブジェクトの中心に拡縮するか、「中心に持ってくる」ボタンの一つも欲しい所。ちゃんとバウンティングボックス中心で拡大縮小してました。


 
 

ShadeからDXF書き出し

ポリゴン数を減らす為に、曲面の分割は「分割しない」
DXFのプロパティーは「3DFACE」にチェックを入れます(チェックを入れないと3DLT読み込み時に「有効な面が無い」となって読み込めない)
今回書き出したDXFはこれです。解凍すると2.7M。読み込めるかどうかは使ってるPCのスペックに依存するかも。
ちなみに、win2000+セレロン1.2GHz+メモリ512Mで、コミスタのメモリ割り当てを80%にしたら読み込めました。




 

コミスタでの読み込み


コマ領域を作ってからでないと、ファイルメニューに「3Dオブジェクトの読み込み」が出てきません。


 

初期状態から「ファイル読み込み」

「ファイルを開く」から、教室.dxfを選択。謎なショートカットがありますが気にしない方向で。


 

読み込み直後。Shade上の原点に向って視点が向いています。
ココから色々とスライダーを動かしてアングルや輪郭線を設定します。


 
 
 

カメラのアングル設定

カメラの水平方向回転。

カメラの回転は原点を基準に行われますので、いっくら回しても狙ったアングルにならない場合があります。(その時は、直接オブジェクトを平行移動させるしか無い)
カメラのアングル設定とオブジェクトの移動の操作は直感で操作できるインターフェースですが、それは携帯電話や車のような小物に限った話。今回の教室の様に視界の全方向を覆う物の場合は、オブジェクト操作のガイドバーがバウンティングボックスの外側に生える形であるため、視野内に表示されないので不便な事この上無し。
 


 
 

垂直方向回転



 
 

斜め方向傾き

垂直と斜めについては、水平回転位置によっては主観方向からの動く向きが変わりますので、混乱しがち。


 
 
 

パースのキツさ

パースを変えると、見える範囲も変わって来ますので、次の「カメラ、焦点間の距離」も連動して動かす必要有り。


 
 

カメラ、焦点間の距離



 
 
 

オブジェクト移動操作


ドロップメニューで、動かすオブジェクトを選択します。

 
 

スライドボタン(矢印)

オブジェクトに生えてるのバーをドラッグする事で、その方向にスライドします。


 
 

オブジェクト回転ボタン

オブジェクトに生えてるのバーをドラッグする事で回転します。
ちなみにジンバルロックフリーなので、一度傾けると、なかなか元どうりには戻らない罠。


 
 

トーンの設定

光源

「玉」の上でドラッグすると、光源の位置(影になる面の位置)が変わります。トラックボールっぽい。


 

階調(しきい値)

影が始まる位置を設定します。低くするとプロダクションIG風。高くするとマッドハウス風(?)




 

階調(段数)

階調の段数設定。
バーの上でクリックする事でトーンを追加(バーの外にドラッグすると階調を削除)し、4段階まで追加出来る。
各段の濃度は個別に設定可能。
4段影になると修正も面倒ですが、それに合わせてキャラ描くのも至難の業。



 

トーン濃度

スライダーで設定。濃くすると劇場版パトレイバー。薄くすると水色時代。




 
 

輪郭線設定

そのままだと判別しにくいので、「プレビュー」すると判りやすい。


 
 

検出精度

高くなるほど、どーでも良い部分にまで線が引かれる。最強にすると、パイプが8角形になってる事がモロバレ(泣) ポリゴンの精密さとの戦い。


 
 

レンダリング


「OK」すると、10秒ほどで輪郭線とトーンがレンダリングされて、グループ化されたレイヤが追加されます。

「3Dグループレイヤ」の状態であれば、アングル変更にまで戻ってやり直しが出来ます。
トーンを削ったり、輪郭線に直接加筆する場合は、グループ化を解除する必要あり。

 

グループを解除すると、ラスターレイヤとトーンレイヤに分解されます。トーンレイヤは線数や濃度の変更が出来る、フツーのトーンレイヤになってます。

ネームレイヤだけを表示した所。
窓枠の輪郭描画が怪しいのは、ポリゴンがひっくり返っているのか、あるいはDXFの精度不足かも。


 
 

「暗い所」はトーンになりますが、「落とした影」は描いてくれないのでソレっぽく加筆。
これに「机と机の間にキャラクターを加筆する」となると、机の重なりでややこしい事になる罠。
くらげ氏言う所のサンドイッチ問題発生。
基本的に、キャラが直接絡まない遠景背景に使うと楽が出来るものだと思う。

同じのをShadeだけでやったレポ11の時は、レンダリングに数分かかったりしたので、10秒台で終わる今回のコミスタの3DLTはかなり処理が早い。モデリング時にポリゴン数を押さえるとか工夫は必要ですけど、使い方によっては面白い事が出来そう。

こんな事も試してみたり。左はShade+アニメシェーダー。右がコミスタ3DLT
(絵の具子ちゃん(C)まごぞう)

END