レポ18 3DLTを手書きな感じにする。


前回に引き続き3DLTネタです。3Dで漫画を書く事自体のモノ珍しさも有って、ベクトルテクノロジーに次ぐコミスタの代表的機能のような扱いをされてはいますが、冷静に考えると「いらねーっ」って感じも無きにしもあらず。あんまり使い心地も良くないし、レンダリング出力は「いかにもテンプレ」って感じで違和感有るし。本格的に使えるようになるのは、コミスタがバージョンアップを重ねて3DLTのインターフェースがもっと洗練されて、フリーでダウンロード出来るの3Dモデルがネット上にアプされる頃だろーねぇ。それこそ2年先とか、ずっと先っぽい。


せめて人間らしく

標準で付いてるマンションのモデルを俯瞰で。
3DLTの出力つーとこんな感じですが、機械的で今一つ「味」が足りない気がします。「パース絵が描けないのでツール使っちゃいましたー」って雰囲気がギュンギュンしますし。

 

今回のテーマは、ツールの機能をマニュアルどおりに使うのでは無く、多少は手を加えて手で描いたような感じに加工してみようかと。


線の太さを変える


線をベクターレイヤで書き出してくれれば太線化ツールでタッチを付ける事もできますが、あいにくラスタ出力なのです。線を一本一本ペンでなぞるのもオツですが、やってる内にむなしくなるので、1.5で充実した「選択範囲」関係の機能を使って線を太くします。

3DLTの出力は、グループ化された状態でレイヤが追加されていて、そのままでは直接描線をいじれないので、最初にグループ化を解除しておきます。陰影のトーンも描いてくれますけど、今回は手動で貼る方向で。

「カレントカラー領域を選択」で、3DLTが描いた輪郭線全てを選択。

その選択範囲に対し、「拡張」を行う。

広げるのは0.1〜0.3mm位でよろしいかと。拡張タイプはR型を選ぶと自然な感じになると思われ。

「選択範囲の塗りつぶし」機能も追加されました。今までこれらの機能が付いて無かった事自体が不思議です。

とりあえず太くなりましたが、これでは単調すぎるのでレイヤを複製して、0.1〜0.2mmピッチで2〜3通りに太さを変えたのを作ります。


 

線を太くしたレイヤ上で、消しゴムを使って細く見せたい所を消して行きます。
微妙に太さを変えたレイヤを重ね、細くしたい所を消す事で一段細い線のレイヤが表出するので、描線にタッチが付いて行くのです。
ワリと大雑把に作業しても「らしく」なりますので、やっつけ仕事でさっさと片付けてしまいます。
もっとも、こーゆー作業はファイル書き出ししてフォトショとかでやった方が、色々な方法で出来るので効率よさげですが(苦笑)

ちなみに、各レイヤを単体で表示するとこんな感じ。
「一番太い奴」

「中くらい太さの奴」

 

「一番細い奴」


 

描線のレイヤを結合し、地味目にトーンワークをして完成。
デモ版でやってるもんで(まだアプグレCDが届かないっつーか、オンラインユーザー登録したの昨日だし)、レイヤ数に制限があるので上下方向のグラデーション2枚で済ませてみました。
 


さらにもう一工夫

線が交わったり結合する所に、乾く前のインクが表面張力でくっついてしまったようなアクセントを付けます。
これも、選択範囲の拡大/縮小を使う事でそれなりの物が出来ます。

線画に対し、やや太めに拡張を行います。拡張タイプはR型が必須。

選択範囲を解除せず、0.1〜0.3mm位で、徐々に縮小して行くと、不思議な事に線が交わったり結合する所だけが三角形に残ります。
単純作業なのでアクションとかスクリプトがあれば、さらに楽で良いのですが。
↓キャプチャを間違って「縮小タイプ」を「スクエア」にしてますが、実際には「R形」か「面取り」で実行してくださいな。

 

残った選択範囲を塗りつぶしてみると、こんな風になってます。

さすがに機械任せだと、所々に不自然な個所も出てきますので、最後の仕上げは手作業での修正が必要です。

まぁ、ちょっとは横着ができるかなぁと。

END